宗像の死亡ひき逃げ事件…女性に無罪判決(RKB毎日放送)

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福岡県宗像市で乗用車で男性をひいて死亡させ、その場から走り去ったとして、ひき逃げなどの罪に問われた看護師の女性について、福岡地裁は26日、無罪判決を言い渡しました。 この事件は、福岡県宗像市で去年8月、49歳の男性が車にひき逃げされ、死亡したものです。 現場の道路を通った乗用車のタイヤに皮膚のようなものが付着していて、鑑定の結果、被害者のDNA型と一致。 運転していた看護師の女性が過失運転致死とひき逃げの罪で起訴されました。 一方、女性はこれまでの裁判で、「靴をひいただけ」と述べ、起訴内容を否認していました。 迎えた26日の判決で福岡地裁の岡崎忠之裁判官は「証拠品の管理方法が適切でなく、DNA鑑定の結果を有罪認定の根拠することは相当ではない」と指摘しました。 そのうえで、「一定の交通量があった現場で、ほかの車がひいた可能性を排除できず、合理的な疑いが残る」などとして、女性に無罪判決を言い渡しました。 判決を受けて福岡地検は「判決内容を検討し、上級庁とも協議のうえ、適切に対応する」とコメントしています。 判決のポイントを整理しますと、まず、女性が運転していた車のタイヤから検出されたのが、被害者と同じ型のDNAです。 女性は、「路上に転がった靴をひいただけ」と主張。 対して検察側は、靴についたDNAの量よりもタイヤに付着したものの方が多かった、つまり靴をひいただけなら、タイヤに付着するDNAも少ないはずだとして、女性の主張を否定したわけですね。 こうなるとDNAの量の違いがきちんと認定されなければいけないわけですが、福岡地裁は、証拠品であるこの靴の管理が不適切だったと指摘しました。 1つが温度管理ができていなかった。 そして、もう1つが現場で、警察官が手袋をつけずに触った可能性がある点です。 これらの点から、靴についたDNAの量が本当に少なかったのか、検察側の主張や鑑定そのものが、信用できるものではないと結論づけました。 ずさんな捜査が行われたのでしょうか、しっかりとした検証が求められます。

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(2020/10/26)