人類の夢を背負ったクルマだった! アルファ ロメオ「モントリオール」誕生秘話(くるまのニュース)

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「人類とその世界」というテーマを掲げ、1967年4月28日から10月27日まで、カナダ・モントリオールで開催された万国博覧会「Expo ‘67」。カナダの建国100周年記念として開催された、この世紀の大イベントには総勢62か国が参加し、183日の会期中には延べ5031万人が来場することになった。  そして、このモントリオール万博におけるイタリア館に展示され、大きな人気を博していたのが「人類の最大の夢を具現化したクルマ」と銘打たれた、ベルトーネ製のアルファ ロメオ「モントリオール」だ。イタリアンGTの伝統を体現した、美しきコンセプトカーである。  スリークかつエキセントリックな2+2クーペのデザインは、直前に独立したジョルジェット・ジウジアーロの跡を継ぐかたちで、カロッツェリア・ベルトーネのチーフスタイリストの地位に就いた鬼才、マルチェッロ・ガンディーニの手による。  そのプロポーションは、同時代のガンディーニ作品であるランボルギーニ「ミウラ」にも似たミッドシップ的なものだったが、実体は同時代の「ジュリア・スプリントGT」系と同じ、ホイールベース2350mmのフロアパンを流用したフロントエンジンの後輪駆動車だった。  アルファ ロメオ・モントリオールで試行されたデザインテイストは、自動車デザイン史に輝く名作ランボルギーニ・ミウラで確立されたガンディーニの方法論を踏襲したものといえるだろう。  しかし、Cピラー付近に設けられた7条の巨大なスリットは、ベルトーネ時代のジョルジェット・ジウジアーロの傑作アルファ ロメオ「カングーロ」のフロントフェンダーに設置されたエアアウトレットのモチーフを再現したものとされるなど、伝統的な古典美も盛り込まれた、万博でお披露目されるに相応しい華やかなスタイルとされていた。  パワーユニットは、総アルミ合金製直列4気筒DOHCのいわゆる「アルファ・ツインカム」。このプロトティーポでは、スプリントGTの106ps仕様ユニットを搭載すると公表されていた。

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(2020/10/26)