問われる理念、改革正念場 静岡大と浜松医大の法人統合・再編/浜松市の行政区再編(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

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 静岡大の次期学長に選出された日詰一幸人文社会科学部長(65)と浜松市の鈴木康友市長(63)が23日、それぞれ静岡新聞社の単独インタビューに応じた。正念場を迎えた大学改革と行政区再編―。いずれも課題が山積する中、理念と将来展望、リーダーシップが問われている。改革を先導する両氏に思いを聞いた。  浜松医大との法人統合・再編▶枠組みは他大連携も視野  日詰一幸氏は浜松医科大との運営法人の統合・大学再編について「まずは法人を統合し、再編の方向性は県内の他大学との連携も視野に入れ、大きな枠組みでビジョンを描いても良いのでは」と述べた。浜医大との合意書では、両大を静岡と浜松の地区ごとに再編して2022年4月から入学者の受け入れを目指すとしているが、日詰氏は「どういう再編の形をつくれば良いのか、ある程度時間をかけた方が良いというのが私の考え」とした。  日詰氏は、19年3月に両大が署名した合意書について「破棄するとは一度も言っていないし、尊重する」と説明。18歳人口が減り、社会の構造も変化しているとして「法人の統合は不可欠。ぜひとも実現すべき」とした。一方、再編については「一度大学を割ってしまうと、なかなか元の形には戻せない。現在の大学をそれぞれ残しつつ、一体化した法人の下で他大学を含めた連携の可能性や、どのような再編ができるかを考えるのが良いのでは」と持論を語った。  国が中央教育審議会の「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」を踏まえた国立大学改革方針を示す中、日詰氏は浜医大との向き合い方について「両大の思いを前提にしながら、20年先の大学の姿を共有し、そのためのステップをどう踏んでいくべきか、今野弘之学長と話し合いたい」と語った。学内の教員との対話を重視する考えも強調した。  静大と浜医大の合意書によると、21年度をめどに新法人を設置。静大静岡キャンパスの4学部が中心の静岡地区の大学と、同大浜松キャンパスの2学部と浜医大でつくる浜松地区の大学に再編する。  浜松市の行政区再編▶年度内に一定の結論期待  鈴木康友浜松市長は最重要課題と位置付ける行政区の再編について、市議会が区割り案などを絞り込む時期として「私の気持ちとしては早い方がいい。年度内というのは一つの目安になる」と述べるとともに、現状では議会の今後の検討状況を見守る考えを示した。  

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(2020/10/24)