やり投げVの新井、最終6投目で81メートル73も「1投目からやらないと」(産経新聞)
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陸上の木南道孝記念が24日行われ、男子やり投げで新井涼平が優勝した。
冷たい風が吹く厳しいコンディションの中、新井が貫禄を示した。「思い切り投げることだけ」に集中した最終6投目に、81メートル73と記録を伸ばして優勝。それでも日本選手権7連覇中の第一人者は納得しない。
「5投目までは置きに行き過ぎていた。1投目からやらないと」
そう言えるだけ充実した状態だった。今季、やりを放つ前の右手の位置を「こぶし1個」の単位で調整。試行錯誤の末、全体の動きがかみ合う「自分の投げ」を見つけ出した。練習では簡単に80メートルを超え、自己記録に迫る85~86メートルが出ることも。その投擲(とうてき)を試合前半から発揮できるかが、世界で戦うカギになると分かっている。
同学年のディーン元気(ミズノ)が復活を印象付けた今季。8月のゴールデングランプリ前には合宿を共にしたという。2人の投擲動作はタイプが違っても、「力の伝え方とか実際に見て感じると、全然違う」と、新井は感覚を大いに刺激された。
「やる気や向上心も違ってくる。負けないように頑張りたい」。ライバルと東京五輪参加標準記録の85メートル、その先の五輪本番が29歳の頭にはある。(宝田将志)