ナローポルシェからパテック・フィリップのアクアノートまで──「kolor」デザイナー阿部潤一の“三種の神器“とは?(GQ JAPAN)
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■パテック フィリップのアクアノート
時計といえばロレックスを外せませんし、エクスプローラー1は文字どおりマスターピースだと思う。しかし、もっている人が多いイメージがある。人とちがう1本が欲しくて選んだのがパテック。ゴールドっていうのが珍しいし、ぼくの手首に収まりのいい38mm径。生産数が少ないからなかなか出回りませんでした。3年前にみつかったのがこのアクアノートです。
それまではシルバー一択でした。そもそもゴールドは自分には似合わないと思っていたんです。ところがブラックのラバーベルトをつけただけで、Tシャツにもいけるカジュアルさが生まれる。
時計も何本かもっています。車同様プロダクトとしての魅力がある。じっくりと時間をかけて、1本、2本と釣り上げてきました。
■アディダスのスーパースター
アディダスはこれまでずっとスタンスミス派でした。シェル・トウ(貝殻のように放射線状に広がるつま先の凹凸の意匠)が好例だけど、スーパースターってどこか野暮ったいイメージがあった。記憶が定かではないんですが、それがあるとき、いいかもと思え、あらためて履いてみれば思いのほかスマートで。ショーツからスラックス、ワンタックのワイドパンツまで収まりがよかった。
スニーカーはおんなじモデルを複数持ちするのが習慣になっています。スーパースターも4足をローテーションで履いています。1足はつねに新品の状態でキープ。ほら、大人になれば少しかしこまったシーンもあります。革靴を履くほどではないときのためにとってあります。
これら3点を見返すと、時代に合わせて変わっていく部分がありながら、スタイルを守り続けているところが共通しているように感じます。それは、ぼくのデザインワークにも通じるところかもしれません。(談)
■ナローポルシェ(911E、69年製)
いまちょうどレストアしてもらっているところです。外装は黒。1969年の、ポルシェのカラー・コードでは700番といわれる黒です。内装も当時に忠実に合皮を選びました。色はまだ迷っているんですが、バーガンディかタンにするつもりです。
ナローポルシェは911の初期モデルですね。車幅が狭いから、そのように呼ばれるようになったそうです。
じつはいまから15年ほど前、探しに探して諦めた経緯があります。程度と金額のバランスに納得ができなかったからです。でも、