未来は若い人たちのもの。だからこそ「未来のデザイン」は若い人たちの仕事(Forbes JAPAN)

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ウィズコロナ、アフターコロナ時代の「これからの理想」をみんなで話そう。そして、ビジョンを再定義しよう。フォーブス ジャパン8・9月号では「新しいビジョン」入門特集を掲載。これからの時代の「ビジョン」を考えるガイドブックを目指し、台湾のデジタル担当政務委員オードリー・タンをはじめ、世界および日本の起業家、経営者、Z世代の「これからの理想」を紹介している。 未来はどうつくっていくべきか──。 「Well-being」経営を掲げる60代の経営者、ロート製薬会長・山田邦雄と若手研究者・金森万里子のビジョンからひも解く。 金森万里子(以下、金森):公衆衛生学、なかでも健康と社会のあり方の関係性を探る社会疫学を専攻しています。数年前まで北海道の酪農地域で臨床獣医として働きましたが、牛を診るなかで、牛だけでなく、人や地域の健康などもあわせて考えなければいけないのではと思ったのが公衆衛生学の分野に入ったきっかけです。 牛の病気は、酪農場によってまったく異なります。酪農家の人たちの思いや生活環境はさまざまで、背景には家族がいて、生活があり、地域社会もある。全部つながっていてひとつなのだ、と実感しました。 獣医学部で出合った「One World, One Health」という言葉が好きです。人や動物、生態系の健康は相互に関連し合い、ひとつだという意味です。新型コロナウイルスを扱う感染症の分野でよく使われる言葉ですが、社会のあらゆる仕組みに当てはまる。ビジョンというと大げさですが、人と動物、生態系の健康や福祉すべてを高められるような研究を手がけていきたいと考えています。 山田邦雄(以下、山田):生態系は、非線形、複雑系であり、一部を切り分けて考えるわけにはいきません。人の心や社会、経済も同様で、さまざまなものごとが連鎖している。ただ、現在は、時代や社会情勢、問題意識などから、ある一面から切り分けて「〇〇問題」「××問題」といったようにとらえてしまう。それでは本当の解決にはつながりません。 一方、企業に目を向けても、一部門の日常業務では、目の前や足元のことや、がんばっても少し先のことにしか目がいかず、前提や常識が正しいかどうかを疑う発想になりにくい。企業として、その前提まで含めて、中長期的、総合的に「未来をどうデザインすべきか」を考えていく組織を設けました。 企業はこれまで

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(2020/10/20)