福島第一原発の処理水、海洋放出へ…消費者の不安、漁業者の反対、風評被害の問題を解決するには?(TOKYO FM+)

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鈴村:処理水を海に放出した場合、海産物などへの影響はないのでしょうか? 米重さん:こちらは基準をかなり下回るように薄めて流すということで、安全に処理されているというのが政府の説明です。政府が専門家を集めて作っている小委員会によると、処理水の人体への影響は「自然放射線の1,000分の1以下」という見解が出ています。ただ、多核種除去設備(ALPS)を使用しても「トリチウム」という物質だけは取り除けないのですが、これに関しても法令の基準からかなり薄める、ということです。 鈴村:ただ、それでもやはり反発の声は出ているんですよね。 米重さん:漁業者の方々は“安全”であるということは理解した上で、消費者が“安心”という部分で納得してくれないのではないか、ということを心配しています。なので、先日も全国漁業協同組合連合会の会長などが総理大臣や環境大臣、あとは原発を所管する経済産業省の大臣などに直接反対を伝えています。やはりこういうところは“安全”と“安心”の両方をうまく作っていき、実際に地元で風評被害を受ける方たちがいる、ということに対してしっかりと対策をしていかなければならないですね。 鈴村:もし放出が決まったら、今後のステップとしては風評被害が起きないようにしなくてはならない。そのためには、みんなが理解できるような情報共有の方法、そしてリアルタイムで状況がいつでも把握できるような透明性のある状態を作ることが大事なのかなと思います。もう1つは、福島の人ばかりに押しつけてしまうのではなく、これは日本中の問題ですから、僕ら一人ひとりが知識を高めてリテラシーを持つことが大事だと思います。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2020年10月19日(月)放送より)

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(2020/10/20)