使用済みの衛星とロケットが宇宙で危うく衝突、距離25m未満(ナショナル ジオグラフィック日本版)

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 この2つは、宇宙ゴミとしては非常に大きい。ロケットの3段目の長さは約8mもあり、人工衛星自体の長さは約5mだが、衛星を安定させるために長さ約17mのアームが突き出している。  レオラブズ社の最高経営責任者であるダニエル・セパリー氏は、両者が正面衝突した場合、粉々になって破片が「地球を包み込むように広がっていく」と言う。また、飛び散った破片は、いつの日か高度が下がってきて大気中で燃え尽きるまで「何百年も上空にとどまる」ことになる。  正面衝突ではなく、衛星のアーム部分だけがロケットと衝突する可能性もあった。米マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者ジョナサン・マクダウェル氏は、このような衝突の結果を予測するのは難しいと言う。  それでもマクダウェル氏は「地球への脅威はありません」と言う。「破片は小さく、大気中で完全に燃え尽きるでしょう。いずれにせよ、ほとんどの破片は何十年も落ちてこないでしょうし、落ちてくるときには完全に燃え尽きるでしょう」  当面は国際宇宙ステーション(ISS)への危険もなさそうだ。ISSは、破片が生じる可能性がある高度よりもかなり下の、高度約400kmのところを周回している。マクダウェル氏は「短期的にはISSに大きな危険が及ぶ心配はないでしょう」と言うが、長期的には破片の高度が下がってきてISSの軌道上にくる可能性がある。「そうなれば、ISSに降り注ぐ『雨』の量も増えるでしょう」  ISSは、今年に入ってからすでに3回、近づいてくる宇宙ゴミを避けるための軌道変更マヌーバを行っていて、最近では9月下旬に実施している。

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(2020/10/20)