法林岳之がKDDI高橋社長に聞く、これまでの20年、そしてiPhone、値下げ論(Impress Watch)
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2020年4月、本誌「ケータイ Watch」は創刊20周年を迎えた。同じく設立から20年を迎えたKDDIの高橋誠社長に、今回、インタビューする機会を得た。
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これまでの20年を振り返るだけではなく、おりしも発表されたばかりの「iPhone 12」シリーズに関する取り組み、そして政府が手動する携帯電話料金の値下げ論、あるいはNTTによるNTTドコモ子会社化など、幅広い話題を聞いた。
インタビュアーは本誌にも数多くの論説、レビューを寄稿する法林岳之氏。インタビューは、今春、開設されたKDDIの施設「LINK FOREST」内にある「KDDI MUSEUM(ミュージアム)」で実施された。
KDDIミュージアムでは、日本の国際通信約150年の歴史と最新のテクノロジーが展示、紹介されており、そのなかには歴代の携帯電話がずらりと並ぶ。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、KDDI MUSEUMは開館を控えているが、正式開館の際には、ぜひ読者の皆さんも一度、ご覧いただきたい。
■最初のcdmaOne端末
法林
高橋さんには、過去20年、何度も取材の機会がありました。このKDDIミュージアムには、過去のモデルが並んでいますが、まずは心に残った携帯電話をひとつ教えてください。
高橋氏
最初のcdmaOne端末であるEZweb対応機種「C201H」(1999年発売、日立製)です。これだけはね、僕の机の中に、この機種だけは残してます。
ちょうど、iモードが始まり、EZwebが始まるタイミング。
PDC方式(KDDIは前身時代を含め1994年~2003年に提供)の機種にするか、でもCDMA方式でやりたいなという話があって。
C201Hのアンテナトップを見てほしいんですけど、銀色ですよね。これの意味、ご存知ですか?
――(本誌関口)
いえ、まったく……。
高橋氏
これ、実はね、当時、(高橋氏が在籍していたDDIと)日本移動通信さん(IDO)と一緒にCDMA端末を作ろうとしたんです。でも全部合わせることは難しく、アンテナトップだけ合わせたんです。IDOとの協力関係の象徴なんですよ。
パケット通信がまだ始まる前でした。回線交換でEZwebを利用できるようにしようと。クイックネットコネクトを入れるかどうかといった