芸人マシンガンズ滝沢が考えるSDGs12「つくる責任 つかう責任」ーーごみ清掃員として見てきた食品ロス・廃棄の現実(AMP[アンプ])
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しかし消費者庁の発表では日本の食品ロスの全体の46%が家庭から出ている。一方、企業は54%で、数字だけみると、約半分近くは家庭から、まだ食べられる食べ物が捨てられているデータがある。
一見信じられない数字だが、ごみ清掃員をやっているとその数字も妙に納得してしまう。
備蓄用にとっておいていただろうカレーのレトルトが3、40袋出ていたこともあるし、キャベツ、レタス、一部だけ切り取られているパプリカ、小松菜、ほうれん草、先端が黒くなっている人参、半分だけのリンゴ、納豆、豆腐、もやし、色の悪くなった手のつけられていないパックのひき肉、たまごなど例を挙げればきりがない。
またお中元やお歳暮のシーズンになると事態は深刻になる。箱から出されていない高級ゼリー、バームクーヘン、干物のセット、メロンがまるごと3玉出てきたこともあった。
またイベント事があると、クリスマスの数日後にはケーキが捨てられていることもあるし、正月明けにはおせちの食べ残しもよく見られる。
またイベントではなくても、驚くことに秋口になると古米がごみに出されている。古米と言っても昨日まで食べていたような米である。黄色く変色もしていない米は洋服や排水溝に詰まった髪の毛とともにごみと一緒に捨てられている。新米を買ってきたという理由で昨日まで食べていた米は食べられずに捨てられる。
日本の食品ロスは年間612万トン。食品事業から出されるゴミは約330万トンだとしても、家庭から排出される食品ロスは約281万トンにも及ぶ。ごみ清掃員をやっているとこの数字は腑に落ちる。従って日本から出る食品ロスは家庭から出るものにも責任はある。