20年度上期の銅電線出荷、過去45年で最低水準。15%減の29万6000トン(鉄鋼新聞)

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 日本電線工業会は19日、銅電線の2020年度上期(4~9月)出荷統計を発表した。総量は29万6221トンで前年同期比15・3%減。自動車や電気機械、建設・電販などボリュームのある分野が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けるなどして、それぞれ2桁の前年割れを記録。年度上期としては4年ぶりのマイナスでこの45年で最低水準となった。ただ5月を底に改善傾向には転じている。  分野別の動向は通信向けが5225トンで同1・8%増。上期としては2年連続でプラスとなった。光化や通信キャリアの投資減は続いているが需要は若干上向いた。電力向けは2万3816トンで同2・3%減。電力会社の設備投資余力が回復しきっておらず、上期としては5年連続の前年割れとなった。  電気機械向けは5万9442トンで同12・2%減。上期としては3年連続のマイナスとなった。前半の落ち込みが特に厳しく、新型コロナウイルスがユーザー工場の操業に影響するなどして需要が減速した。自動車向けは3万4299トンで同23・8%減。上期としては5年ぶりに前年割れした。概ね国内自動車生産台数とリンクして推移しており、新型コロナが自動車生産に影響を与えたことなどから減少した。  建設・電販は14万7366トンで同15・2%減。上期としては4年ぶりに前年割れに転じた。新型コロナウイルスの感染拡大が電気工事などに影響したほか大型の再開発案件も少なかった。また前年同期は東京五輪関連需要があり堅調だった反動も出ている。  直需など設備投資に関連するその他内需は2万560トンで同18・8%減。上期としては3年連続の前年割れとなった。輸出向けは5513トンで同34・6%減。上期としては2年連続のマイナスとなった。

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(2020/10/20)