タイ脱走ウイグル族捜索の背景(Japan In-depth)

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タイの警察、入国管理局などがミャンマーとの国境地帯で入管に収容中に脱走した、ラオスから違法入国したウイグル族の2人を捜索していることがわかった。 ウイグル族はタイ当局によって中国本土に強制送還されると中国国内の強制収容所に送られて強制労働や拷問などの過酷な運命が待っているとされ、強制送還を逃れるためにタイの入管施設から脱走して国境を超えてミャンマーに向かっているものとみられている。 タイ国内には中国から逃れてきたウイグル族がラオスやカンボジアなどを経由して多く入国しており、タイ当局は「発見次第収監して、中国へ強制送還」のスタンスを続けていることから、人権団体やウイグル族組織からは「人権上の配慮で少なくとも強制送還だけは回避するべきだ」と要求している。 しかしタイ政府のこうした「強制送還の方針」の背景には在タイ中国大使館を通じた中国政府からの強い働きかけがあるとして、タイ政府への批判も高まっている。 ■ 2度目の脱走でミャンマー目指す タイの地元メディアは報道で10月16日にタイ警察、入国管理局、国境警備隊などが合同でタイ西部ミャンマーと国境を接するターク県メーソート郡の国境地帯で大規模な捜索が実施していることを伝えた。 捜索は国境付近にある竹林やトウモロコシ畑などを警察の探知犬やドローンまでも使用して陸と空から続けられている。探しているのは41歳と29歳のウイグル族男性2人で、タイ東北部のノーンカイ県でラオス国境を超えてタイに不法入国したとして現地の入管施設に拘留されていたという。 この2人はそのノーンカイの入管施設から脱走して逃走、21日後に再拘束されてメーソートの入管施設に移送されていたという。 そのメーソートの入管施設を10月14日の夜明け前に再び脱走した2人は、国境沿いを逃走、潜伏しておりミャンマーへの入国を狙っているとして国境警備隊も動員しての捜索が続いている。 地元マスコミは、警察からの情報として2人は収監されていた入管施設の鉄格子を洗剤で腐食させて、切断を容易にした上で切断、そこから外部に脱走したとみられる、とその手口を伝えている。 ■ 脱北者ルートと重なる経路 ラオスを経由して中国からタイ北部へ不法入国するルートはかつて北朝鮮から脱出して中国、ラオスからタイに入り、第3国への亡命を求める北朝鮮人の「亡命脱出ルート」として知られて

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(2020/10/19)