将棋の池永天志四段が新人王戦制覇 加古川青流戦に続く優勝も「まだ1回も跳んでないのかもしれない」(スポーツ報知)
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将棋の第51期新人王戦決勝3番勝負第2局が19日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の池永天志(たかし)四段(27)が齊藤優希・奨励会三段(24)に119手で勝ち、2連勝で優勝を果たした。
将棋界には8大タイトル戦の他に7つの一般棋戦がある。7棋戦のうち「新人王戦」「YAMADA杯」「加古川青流戦」の3つは若手のみに参加資格を与えている(年齢や段位でそれぞれに基準がある)。新人王戦は〈1〉26歳以下〈2〉六段以下(タイトル戦未経験者)〈3〉26歳以下の成績上位女流棋士4人〈4〉アマチュア棋戦・赤旗名人戦優勝者〈5〉前期三段リーグ成績上位者が参加できる。
今期中に27歳になった池永四段は今回がラストチャンスだったが、トーナメント6連勝で昨年の加古川青流戦に続いての若手棋戦優勝を飾った。局後は「運が良かったです。強い方がたくさん出ているので優勝するイメージはありませんでした」と謙虚に振り返った。
新人王戦は羽生善治九段(50)、渡辺明名人(36)=棋王、王将=、藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=も優勝を経験した登竜門だけに「優勝されたのはすごいメンバーの先生方なので、自分はもっと頑張らないといけないと思います」と今後の活躍を誓った。新人王と加古川青流を同時保持するのは2012年の永瀬拓矢王座(28)以来2人目の快挙となった。
「てんし」の愛称がある池永四段。将棋用語で、桂馬が2度3度と華麗に跳ねていく手順を「天使の跳躍」と表現するが、池永四段は「自分は…まだ1回も跳んでいないのかもしれない」と己を見つめる。「一歩一歩、上を目指して頑張っていくしかないです」。ダブル若手棋戦優勝者となった若武者は、将棋界という名の盤上で「天志の跳躍」を目指す。