サクラエビ秋漁自主規制継続へ 客も心配(静岡県)(静岡放送(SBS))
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「駿河湾の宝石」はまだまだ厳しい状況が続いています。不漁が続くサクラエビについて、県と漁協側が会議を開き、11月からの秋漁について自主規制を継続すること大筋で確認しました。
駿河湾の宝石と呼ばれるサクラエビ。由比港近くにあるこちらの飲食店では地元で獲れたサクラエビと茶葉を使ったかき揚げを提供しています。
<植田麻瑚記者>「サクサク。サクラエビの香ばしさと茶葉の風味が絶妙にマッチしていておいしい」
この店では新たな名物として広くPRしたい考えですが、最近、客からはこんな質問があるそうです。
<鮨処やましち 山崎伴子さん>「食べられるの?とか食べてもいいですか?とか…どうぞ遠慮なくかき揚げ2枚でも3枚でもどうぞと」
この店の冷蔵庫には十分な在庫が確保されていますが、客側が近年の不漁を気にして声をかけてくれる事態になっているといいます。2020年の春漁は新型コロナウイルスによる需要の低迷もあり、水揚げは過去最低の25.9トンに。ここ数年、不漁が続くサクラエビ。11月から始まる秋漁をどうするのかが10月19日、話し合われました。
<県水産技術研究所資源海洋課 鈴木朋和さん>「資源的には芳しくない卵の出方をしている」
19日の会議で県側は10月1日までに行った資源調査の結果、サクラエビは産卵が遅れていて「資源状態は改善していない」と報告。このため県と漁協側は秋漁でも自主規制を続ける方向で一致しました。
<県桜えび漁業組合 實石正則組合長>「決してふんだんにあるとは思っていないが、2年間自主規制を決めてやるべきことはやってきた。資源を回復させるのが第一の目的なのでそれを守っていきたい」
サクラエビの秋漁は11月1日から12月23日まで予定されていますが、組合は早急に船主会を開き、自主規制の具体的な内容について決めたいとしています。