EU、首脳や閣僚の隔離・感染相次ぐ(産経新聞)
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【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)で、12日の外相理事会に出席したオーストリア、ベルギー両国の外相が17日、ともに新型コロナウイルスの検査で陽性と判定された。15、16日のEU首脳会議でも、感染対策の自主隔離のため欠席者が相次いでおり、加盟27カ国による会議は「オンライン形式にすべきだ」の声も出ている。
感染が発覚したのは、オーストリアのシャレンベルク外相とベルギーのウィルメス外相で、外相理事会では近くの席に座っていた。オーストリア外務省報道官は、シャレンベルク氏が「EU外相理事会で感染した疑いがある」と指摘した。ウィルメス氏はツイッターで「感染は私の家族の中に起因するとみられる」と発信した。
EU首脳会議では15日の開幕直前、ポーランドのモラウィエツキ首相、ボレルEU外交安全保障上級代表が、それぞれ「感染者と接触したことが分かった」として自主隔離入りを理由に欠席を表明した。フォンデアライエン欧州委員長も「職場の近くに感染者がいた」として参加見送りを発表。さらに会議2日目の16日にはフィンランドのマリン首相が「感染者と接触していたことが分かった」として、急きょ退席した。
EUは今春、新型コロナの流行を受け、首脳会議をオンライン形式に切り替えたが、7月に対面方式に戻していた。EU本部のあるベルギーでは19日から4週間、感染封じ込めのため飲食店の営業が禁じられた。