接触確認アプリ「COCOA」応援漫画、なぜ無償で執筆? 作者の鈴木みそさんに聞いた(ねとらぼ)

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 厚生労働省の「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」の広報漫画を、漫画家の鈴木みそさんが無償で執筆し公開しています。その意図を取材しました。 【漫画を読む】  漫画は4人家族のお父さんが、COCOAがもっと普及しないかと思案する内容。コロナと戦うヒーロー「ココアマン」を思い付き、強めのテンションで演じてみますが、妻子の反応は「大変ねえ仕事」「あの評判悪いアプリ?」と、あまり響いていない様子です。  お父さんは諦めずに、「利用者が多いほど精度が高まり、感染症拡大に役立つ」と、アプリの特徴を簡単に説明。家族の「導入するとスマホの通信量やバッテリーを常時消費する」「個人情報を国に抜かれる」といった誤解も、「減らないよ!(ちょっと減るけど)」「COCOAは個人情報の送信や閲覧はしない」(※)と訂正していきます。  家族はそれでも「(普及しないのは)国がやることをいまいち信用できないんじゃない?」と、釈然としない様子。お父さんはその声を否定せず、控え目にアプリ入手用のQRコードを提示して、漫画は締めくくられました。全編通して言葉が正直。  鈴木さんがルポ漫画『おとなのしくみ』などで培った、明るく楽しく核心に踏み込む語り口が分かりやすいこの漫画。発案者はデジタルメディアやコンテンツの研究者、まつもとあつしさん。COCOAの理解や周知が進まないまま、対面授業が再開される現状を憂い、鈴木さんに相談したのがきっかけだそうです。  「あのアプリは評判ほどにひどいものではなく、作りはちゃんとしているので、しっかり説明したらもっと普及するんじゃないか」と相談したところ、鈴木さんは「漫画で説明するならタダで描くよ」と返答。思いがけぬ提案を得て、まつもとさんは企画を本格的に動かしました。  制作にあたっては、アプリの現況に明るいジャーナリストの西田宗千佳さんを交えて、さらにSkypeで厚労省への取材も行いました。いざ厚労省に聞いてみると、8月末時点でのアプリダウンロード数は約1500万件。「思ったより普及してるじゃん!」と驚きつつも、とはいえ漫画で描けばITに強くない層にももっと届けられるのではと、漫画にする決意を新たにしたそうです。  内容の分かりやすさから、読者からも好評が多く、漫画がきっかけでCOCOAの導入を決めたという声も。その一方で、作中で妻が言うように

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(2020/10/18)