昆布茶市場は飲用需要の停滞を料理用途がカバー(日本食糧新聞)

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2020年は、新型コロナの影響で家庭用分野では飲用・料理用ともに増加したものの、外食など業務用分野が大きく減少。ただ、今秋冬はアレンジ性を生かした新提案の兆しや、競合の垣根を越えた協働戦略など新たな動きも見られ、需要喚起と裾野拡大に期待が寄せられる。 昆布茶市場はここ十数年、50億円強の規模で安定推移し、2019年も微増となる51億6500万円(日本食糧新聞推定)で着地したもよう。料理向けの大容量が依然増加する構図は変わらないが、飲用向けでも夏場に強い減塩タイプやフレーバータイプなどが好評を得た。これらは飲用需要の活性化の側面で重要であり、通年需要化への鍵を握る。 2020年は上期、新型コロナの影響で家庭用はある程度増加した。一方で業務用は、外食産業の打撃を背景に大きく減少。主流の顆粒(かりゅう)タイプは家庭用・業務用トータルで前年比2割前後の落ち込みとみられ、特に首都圏・観光地では業務用の落ち込み幅が大きい。なお、家庭用での料理用途・飲用需要は総じて好調で、レシピ提案が今秋は加速しそうだ。 原料環境は、2020年、さらに深刻さを増しそうだ。北海道産昆布は長年の生産減で厳しい局面が続き、取引価格も上昇。副資材や流通コスト、加工費・人件費などコストバランスは臨界点に近く、安定供給や新商品上市への影響が危惧される。価格適正化(値上げ)や特に飲用向けでの付加価値訴求はもはや不可欠かつ“待ったなし”の状況で、需要喚起と両立できる活性化策が望まれる。

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(2020/10/18)