極限の出番、「突撃」支援の陸自野戦特科 腰が抜けるほどの射撃音と地響き、155ミリ榴弾砲炸裂の現場(withnews)

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まず野戦特科について説明します。 野戦特科の基本的な役割は、地上での戦闘で制圧地域を広げようと進む戦車や歩兵を支援することです。そのため目指す地域へまず大量の砲弾を打ち込み、敵を排除します。野戦特科の部隊自体が敵に攻撃されないよう、射撃は数キロ離れた丘を越えるような所から。照準を定めるため着弾地点の観測役もいて、それは「斥候」であったり、今後はドローンになったりするかもしれません。 6門のFH70が並ぶ発射地点の「射撃陣地」の訓練では、指導に当たる陸自富士学校特科部の教官から直前に説明がありました。「今回の目標までの距離は3500メートル。0.01秒ずれると距離2.8メートル、高さ60センチの誤差を生じます」 射撃の「誤差」をなくすことに野戦特科はこだわります。敵を排除するには効果的に破壊または威圧せねばならず、そのために複数の砲からの着弾を、場所に加えタイミングもずらさぬようにするためです。 いま着弾(陸自では「弾着(だんちゃく)」と呼びます)と書きましたが、敵が堅固でない露天陣地にいる場合は被害を増すため砲弾を着弾直前に破裂させることもあります。その場合に砲弾に装着する「時限信管」も、0.01秒単位で「発射から何秒後」とセットできるという説明でした。 約10分の訓練で6門から放たれた砲弾は計72発で、各班が4発立て続けの発射を3回繰り返しました。各回の1発目と4発目は一斉射撃としてそろうよう、後方に立つ隊員が赤い小旗を振り下ろすのを合図に発射。それが地響きの正体でした。 陸自富士学校によると、FH70のような榴弾砲は米軍では「キングオブバトル(戦闘の王)」と呼ばれ、「第一線部隊は友軍の榴弾砲の飛翔音に鼓舞され、突撃を敢行」という説明でした。

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(2020/10/18)