「1億円離婚」会見の数日後…キャンピングカーで「何でも聞いて」 生涯現役「堺正章」という生き方(夕刊フジ)

【リンク先抜粋】
 【生涯現役「堺正章」という生き方】  マチャアキこと堺正章は人気ドラマ『西遊記II』(日本テレビ系)の出番を終えると、「インタビューは私のキャンピングカー内でやりましょう」といって、東京都世田谷区砧の国際放映の屋外駐車場に止めてあった黒塗りの米国車に誘ってくれた。  1978~80年に『西遊記』『西遊記II』と続いた人気ドラマの撮影も大詰めに差しかかるタイミングだった。  マチャアキは、ソロ転向後に出演した『時間ですよ』(TBS系)で俳優として非凡な才能を見せたかと思うと、卓越した運動能力を発揮して数々のトリッキーな個人芸を披露した『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)、さらには歌番組やバラエティー番組でも活躍していた。  そんな彼が主役として最初に究めたのが『西遊記』の孫悟空である。  喜劇のうまい西田敏行の猪八戒、GS界の戦友で8月28日に他界したばかりの岸部四郎さんが演じる沙悟浄、27歳の若さで亡くなった夏目雅子さんが三蔵法師を演じた人気シリーズ。ゴダイゴが歌った『モンキー・マジック』『ガンダーラ』も大ヒット。高度な特撮技術も評判となり、海外でも放送されたほどだ。  さて、マチャアキのキャンピングカーはバス・トイレ、ベッド、リビングが装備された豪華なもので、当時、俳優で所有していたのは石原裕次郎さんと勝新太郎さんぐらいだった。  私は一番奥のリビングに通され、テーブルを挟んでマチャアキと向き合った。  80年、マチャアキが離婚会見をして「1億円離婚」と騒がれた数日後である。彼とは『時間ですよ』以来の付き合いで、取材の表向きは「西遊記の総括」だったが実の狙いは「離婚の真相」であった。  「離婚した本当の理由を聞きにきたのでしょ」  マチャアキはズバリと私の本音を見抜き、目を細めた。  勘が鋭くて、サービス精神の旺盛な彼は「さあさあ、何でも聞いてください。きょうの撮りは終わりましたから、時間無制限」といって、コーヒーをいれてくれたのだった。  3つ年下の彼のほうが兄貴のように映って、面はゆかったのを覚えている。 (中野信行)  ■堺正章(さかい・まさあき)1946年8月6日生まれ、74歳。東京都出身。62年、ザ・スパイダースに歌手として加入、『夕陽が泣いている』などが大ヒット。70年の解散後、ソロに転向。同年のドラマ『時間ですよ』(TBS

続きはこちら

(2020/10/14)