【セルジオ越後】戦術は10年前の南アに逆戻り…C・ロナウドだって日本代表じゃ60分しかもたないよ!(SOCCER DIGEST Web)

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 日本代表のオランダ遠征は1勝1分けという成績で終わった。2戦目のコートジボワール戦は終了間際に植田のヘディングシュートが決まって1対0で勝利。「結果と内容を求めていくのがこの仕事」という反町技術委員長の言葉からすれば、何はともあれ勝利という結果を掴めたことに関しては良かったんじゃないかな。 【動画】植田直通が土壇場で決勝ヘッド!コートジボワール戦ハイライト  ただし、内容という点で見れば物足りなさは否めないよ。コートジボワール戦は、カメルーン戦のように一方的に試合を支配されたような展開にはならなかったけど、そんなに大きく変わったわけではなかったね。チャンスの数も少なかったし、カメルーン戦と同様にスコアレスドローとなっても妥当な内容だった。  結局、いまの日本のサッカーは、端的に言えば“守るチーム”なんだ。人数をかけて一生懸命追いかけてなんとか0点で守れば、終盤にチャンスが巡ってきて勝てるかもしれない――そんなサッカーだ。コートジボワール戦もカメルーン戦も、ハイライトがアディショナルタイムの数分だったのは偶然じゃないかもね。  90分のなかで、さらにはこの2試合を通じて誰を交代させて、誰が交代しなかったのかを見れば、このチームが求めているものがはっきりするよね。要するにバックラインとボランチは不動。このボックスを強固なベースとして、まずはきっちりと守備をすることが前提になっている。だから両サイドもものすごいアップダウンで守備も手を抜かずにやるし、トップ下も鎌田や南野の仕事ぶりを見ても常に全力でボール保持者を追いかけていたね。その代わり1トップは孤立無援。ひとりで打開しなければいけない局面があまりに多すぎた。  こういう戦術ならゼロで抑えられるのも分かるけど、僕はなんだか10年前にタイムスリップしたような気分になったよ。岡田監督が日本代表を率いた南アフリカ・ワールドカップの時にね。あの時も両サイドの大久保と松井が必死になって相手を追いかけて、前に本田を残して、そのキープ力頼みのようなサッカーだった。  あのサッカーじゃ未来はないと言って、変わろうとしたはずだと思うんだけど、10年経ってまた逆戻りしたようだね。

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(2020/10/14)