元MotoGPライダー中野真矢が乗りたいバイクに乗ってみた! BMW S1000RR編(FUNQ)
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すいません、ちょっとだけワガママ言わせてもらうことになりました中野真矢です。
乗りたいバイクを好きに選ばせてもらってインプレするなんて、バイク好きにとってはたまらないお仕事、やらせていただきます。
初回に選んだのは、新型BMW・S1000RRです。実は前モデルの出来の良さに、すっかり驚かされていたんです。去年、その最新型がリリースされたと聞いて、乗ってみたくて仕方ありませんでした。
僕は初めてのバイクに乗る際、発進時の半クラッチからリアタイヤに駆動がかかり、エンジンが回転を上げるフィーリングを非常に重視しています。その瞬間に「イイ!」という第一印象を持てれば、だいたい気持ちよく走れるものだからです。
前モデルの素晴らしさは、走り出した瞬間に分かりました。クラッチやアクセルワークに対してエンジンが出過ぎることなく、かといって不足もなく、ちょうどいいパワーが得られたからです。例えるなら、すごく弾力のあるゴムでアクセルレバーとリアタイヤがつながっている感じ。ジワーッというパワーの出方が気に入っていました。
また接地感が高くてニュートラルなハンドリングなので、すごく安心して攻められたのもポイントが高かった。正直、外国メーカーがここまで優れた完成度のスーパースポーツを造れるなんて、ビックリしたのを覚えています。
その好印象を思い出しながらの、新型S1000RRです。最近の国産スーパースポーツモデルは、CBR1000RR‐Rを筆頭にしてかなり本気のレース方向に尖ってきています。そんな中でドイツのBMWはどんな道を選んだのか、興味津々で走り出しました。