アイヌ語伝承にAI活用 音声を自動で文字起こし 京大(産経新聞)

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 アイヌ語を人工知能(AI)に学習させ、音声を自動的に認識したり再現したりするシステムを開発したと、京都大の河原達也教授(知能情報学)の研究グループが発表した。存続が危ぶまれているアイヌ語の保存・継承に貢献すると期待される。  北海道を中心に居住するアイヌ民族は、日本語とは系統が異なるアイヌ語を用い、文化の多くを口頭で伝承してきた。しかし、明治時代以降、使用人口は減少。2009年には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって「極めて深刻な」消滅危機言語に認定された。  戦後、アイヌ語の口頭伝承を録音し、片仮名やローマ字で書き起こす活動が行われてきたが、膨大な時間と知識を必要とし、多くが手つかずのまま残っているという。  グループは、国立アイヌ民族博物館(北海道)などから提供を受けた、アイヌ語を話す計10人による約40時間分の音声データを分析。アイヌ語の特徴的な音節に着目しながら学習させることで、AIが約8割の単語を認識することに成功した。システムはすでに、同館で保管する音声をローマ字で文字起こしするために活用されているという。  また、学習したデータを基にAIがアイヌ語の音声を再現することにも成功。この音声を使うことで、音源がなく、ローマ字での音表記などでしか残っていない言葉がどのように発音されていたかを知るための参考になるという。

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(2020/10/14)