渋野日向子は海外遠征で闘志に火…もっとメジャーチャンピオンの自信を【ゴルファー羽川豊の「プロの目」】(日刊ゲンダイDIGITAL)
【リンク先抜粋】
【ゴルファー羽川豊の「プロの目」】
渋野日向子の約2カ月間に及ぶ、海外6試合の遠征が先週の「全米女子プロゴルフ選手権」で終わりました。結果は上位に行けず通算11オーバー58位だったけれど、「スコットランド女子オープン」や前年覇者で臨んだ「全英女子オープン」の2週連続予選落ちした時より、ショットは格段に良くなっていました。6試合でトップ10が一度もありませんが、海外のトッププロと一緒に戦うことで日本との違いを肌で感じ、技術や精度のすごさを目の当たりにしたはずです。打ちのめされただけでなく、もっと向上しなければいけないと闘志に火がついたことはとてもいいことです。
「もっと強くなって、この場で戦いたい」と目標が明確になったのも大きな収穫と言えます。
これから帰国して、国内4試合に出場しながら、12月の全米女子オープンへの再渡米に向けて準備に入ります。試合での戦い方もメジャーを意識しながら、課題をクリアしてテクニックをつくり上げていくことになります。砂の上や逆目のライからのアプローチや、左足下がりのライからコックを使うテクニックなど、悪条件の中での練習がメジャーでは役立ちます。
最終日に64をマークして3位フィニッシュの畑岡奈紗は力をつけてきたことがよくわかります。
それでも参戦1年目は不慣れな時差のある移動や食事、言葉の問題もあり、ゴルフ以外のところで戸惑うことがありました。それは渋野も同じです。米ツアーに戦いの場を移して、どうすればいいのか、自分で消化しながら学んでいくしかないのです。
全米女子プロを14アンダーというビッグスコアで制したキム・セヨンと渋野は、前週の「ショップライトLPGA」3日目に同じペアリングでした。スコアはセヨン68、渋野69と互角の戦いであり、一緒に回ったプロが翌週のメジャーで勝ったのですから、コースの攻め方も勉強になったでしょう。
■芽生えた米ツアーで戦う強い気持ち
また、「恥ずかしいぐらいのレベルの低さなので、米国で戦うとしたらメジャー覇者という言葉を捨ててもいいと思った」と語っていますが、もっと自信を持つべきです。全英でのショットや強気のパッティングはちゃんと打てており、それで勝利を手にした。フロックではメジャーに勝てず、誰もが手にできるタイトルではありません。米国本土での芝や気候などの経験不足から今回は苦戦しま