中国、9月の新車販売は12%増 6カ月連続増で日系メーカーにも追い風(産経新聞)
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【北京=三塚聖平】中国自動車工業協会が13日発表した9月の新車販売台数は、前年同月比12・8%増の256万5000台だった。6カ月連続で前年実績を上回った。新型コロナウイルスの直撃による影響からの回復が進み、乗用車・商用車ともに好調で2桁台の成長が5カ月連続で続いている。市場の回復を追い風に日系メーカーも販売を伸ばしている。
内訳では、乗用車が8・0%増の208万8000台、商用車が40・3%増の47万7000台だった。中国政府が主導する経済活動の再開を受け、商用車は高水準の伸びが続いている。
中国当局が後押しする電気自動車などの「新エネルギー車」は67・7%増の13万8000台で、9月として過去最高の販売台数を更新した。新エネ車は7月に13カ月ぶりにプラス転換を果たしたが、その後は3カ月連続で前年実績を上回っている。
1~9月累計の販売台数は前年同期比6・9%減の1711万6000台で、依然としてマイナス圏にある。同協会は、今月5日まで開かれた「北京国際モーターショー」で新車が発表されたことや、各地での市場刺激策などを挙げて「市場への好影響を生む」と期待を示した。一方で「雇用や企業の安定などへの圧力は相変わらず大きく、消費者心理はまだ完全には回復していない」と先行きについては慎重な見方を崩していない。
日系メーカーは好調な中国市場の追い風を受けており、日系大手4社の9月の新車販売台数はトヨタ自動車など全社で前年実績を上回った。トヨタは前年同月比25・3%増、ホンダは22・3%増、日産自動車は5・1%増、マツダは1・5%増だった。中国各地で自動車展示会が開かれるようになるなど販売機会の拡大が寄与している。欧米など海外市場の低迷が続く中で各国メーカーが中国事業の強化を進めている。