出水女児死亡事件の検証報告 子どもの虐待防止 関係機関が協議(MBC南日本放送)
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児童相談所や関係機関などが集まり、子どもの虐待防止について話し合う会議が13日、鹿児島市で開かれました。この中で去年、出水市で4歳の女の子が死亡した事件の検証結果が報告され、関係機関の連携強化について話し合われました。
会議には県内3か所の児童相談所や、警察・教育関係など25の機関が参加しました。会では、去年8月、出水市の大塚璃愛來ちゃん(当時4歳)が死亡し、母親の交際相手の男性が暴行の疑いで逮捕され、その後、処分保留で釈放された事件の検証結果が報告されました。
事件の検証を行った県の審議会は、璃愛來ちゃんが4回警察に保護されていながら、児童相談所内で情報共有がなされておらず、一時保護などの適切な処置がとられなかったなどとしています。
検証結果について出席者からは、関係機関の情報共有のあり方や、親など虐待を行う側の支援についての意見が出されました。
(県医師会 上塘正人理事)「情報が一本化されていない。しっかりコンピューターのシステムを作って、ネットワークを作っていくべき」
(県教委義務教育課 山本悟課長)「システム・制度のことで議論しているが、(親を)支援していく必要がある」
また13日は、昨年度、県内3か所の児童相談所に寄せられた虐待相談件数の報告もあり、統計開始以来、最も多かった前の年度よりもさらに870件多い、2468件の相談があったことが報告されました。
このうち虐待と認定されたおよそ7割は、子どもの前で父親、または母親が配偶者に暴力をふるう心理的虐待だったということです。