[コラム]エルビス、ビートルズ、BTSと兵役特例(ハンギョレ新聞)

【リンク先抜粋】
 ポール・マッカートニーは「徴兵制があと数年続いていたら、恐らくビートルズはなかっただろう」と語ったことがある。ビートルズのメンバーのうち、ジョン・レノンとリンゴ・スターは1940年、マッカートニーは42年、ジョージ・ハリソンは43年生まれだ。デビューしたのは1962年、メンバー全員が兵役についたり入隊に悩んだりしたはずの歳だった。絶妙なタイミングで英国は1960年に徴兵制を廃止し、募兵制をしいた。おかげで彼らは兵役の心配なく音楽活動を続けることができた。もし徴兵制廃止がもう少し先延ばしにされていたら、ポップの歴史も変わっていたかもしれない。  ビートルズが初期にモデルにしたのは「ロックンロールの皇帝」エルビス・プレスリーだった。ジョン・レノンは「エルビスを聞くまで何も私に影響を与えることはなかった」と語ったことがある。プレスリーは21歳だった1956年1月、ファーストシングル「ハートブレイク・ホテル」がビルボード・シングルチャートで8週間連続1位となり、華々しいデビューを飾った。  スーパースターになった彼も、兵役義務を免れることはできなかった(米国は1973年に徴兵制を廃止する)。最高の人気を博していた1957年末、徴集令状を受け取った彼は、翌年3月24日、髪を切って入隊した。基礎訓練の後、ドイツのフリートベルクの米軍基地で小銃手として服務した。当時、米国防総省は彼を軍芸術隊に配置する計画だったが、本人が一線での勤務を希望したという。  服務期間中、多くのファンがフリートベルクを訪れ、時ならぬ観光特需をもたらした。現地の市当局は2018年、彼を形象化したピクトグラムを刻んだ信号機を設置している。赤信号には彼が長いマイクスタンドをつかんで立つ姿が、青信号には足をくるくる回しながら踊る姿が描かれている。  2年間の軍服務も彼の人気を止めることはできなかった。1960年3月の除隊直後に発売された複数のアルバムは相次いで大成功を収め、皇帝は輝かしい復帰を果たした。  防弾少年団(BTS)に対する兵役特例容認論争が熱い。肝心のメンバーたちは入隊の意思を明らかにしているにもかかわらず、政界が出しゃばって論争をあおっている。スーパースターになった後に兵役問題が浮き彫りになったことから、BTSはビートルズよりもプレスリーに似ている。何よりも徴兵制をしく国のうち、韓国

続きはこちら

(2020/10/13)