焼津の山中で親子グマ“出没” (静岡県)(静岡放送(SBS))
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決してよそ事ではありません。焼津市内の山中にあるハイキングコースで、今週に入りクマの親子の目撃が相次ぎました。ここのところ人が襲われるケースが全国で頻発していてクマの狂暴化が深刻です。
全国各地で相次ぐクマの出没。県内でも確認されました。目撃があったのは、焼津市の満観峰のハイキングコースです。
<芦野友太記者>「鞍掛峠を越え、入り口から30分ほど歩いてきました、登山道は大変細く、山は高い木に囲まれています」
焼津市によりますと11日午前、山登りをしていた男性から「鞍掛峠から満観峰の山頂の途中で親子のクマが歩いていた」と市に通報がありました。目撃されたクマは、親グマ1頭と子グマ2頭とみられ、市の職員が辺りをパトロールをした際にも登山客から目撃情報が相次いだということです。
罠に入ったクマ。いま、人へ危害を加えるケースが相次いでいます。
<被害にあった女性>「何の気配か分からないけど、見たらクマがこちらに向かってきた」
11日、新潟県内で女性2人が相次いで襲われけがをしました。新潟県内ではクマによる被害が9月から続いています。13日も1人が襲われ、これまでに10人が被害に遭い、1人が死亡しました。
<12日・新潟県鳥獣被害対策本部の会見>「本日、クマ出没特別警報を発表することとした」
ついには、新潟県独自の特別警報を発令するまでに至ったのです。では、なぜクマが人を襲うことが相次いでいるのでしょうか。
<日本ツキノワグマ研究所 米田一彦代表>「新世代クマという言われ方がするが、人間社会に適応した依存した形で里に張り付いているクマ」
“新世代グマ”とは人に慣れてしまい人里におりてくるクマのことです。人が住むところに農作物など餌があることを学習していて、この時期は冬眠前のクマとの接触が増えるといいます。
<日本ツキノワグマ研究所 米田一彦代表>「果実とか野菜を食すためだが、たまたま高齢者が作業していると驚いて襲う」
今回、焼津でクマが出没した場所も比較的、人の行き来が多い場所でした。
<登山客>「クマが出たなんて、びっくりしました」「怖いです。遭ったらどうしよう。鈴を鳴らしながら」「なにも用意して来なかったので、スマホで音楽鳴らしながら歩いてきました」
焼津市によりますとこのハイキングコース付近で過去クマの目撃はないということで、焼津市も警戒を