浸水被害の宮城・大崎市鹿島台で移転計画進む 人口流出で耕作放棄地の増加懸念(KHB東日本放送)

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 台風19号は、宮城県丸森町以外にも大きな爪痕を残しました。  吉田川が氾濫し、住宅や田畑の浸水被害が相次いだ大崎市鹿島台では、住民の移転計画が進んでいますが、この地区では人口の流出だけでなく、耕作放棄地の増加を懸念する声が出ています。  住宅185棟が浸水した大崎市鹿島台の志田谷地地区です。地区の再建をめぐっては、市が被災した住民向けに災害公営住宅20戸と宅地の分譲地15区画を高台に整備し、来年9月に引き渡す方針を示しています。  去年の台風19号で、自宅が1メートル以上浸水した玉川みさをさんです。現在は応急修理した住宅に住んでいますが、来年3月までに解体し、息子家族とともに高台に移転することを決めました。  玉川みさをさん 「本当はここ離れたくないが、孫とかには経験させたくないと思って、そういう思いでここを離れる決心をしました」  大崎市によりますと、志田谷地地区の約200世帯のうち25世帯ほどが、市が整備する高台へ移転する意向を示していて、そのほか15世帯ほどが市外へ移転する考えです。  志田谷地地区では、若い世代の人口流出でコミュニティーの維持が大きな問題となっていますが、これに合わせて懸念されているのが耕作放棄地の増加です。  上志田地区・武藤勝実区長 「野生動物の住みかになって、荒れ果てるばかりじゃないですかね」  上志田地区の武藤区長によりますと、現在は移転する住民の農地を地区の農事組合が引き受ける予定ですが、さらに農地が増えた場合、管理するための人手に限界があると言います。  上志田地区・武藤勝実区長 「(住民に)本当は残ってほしいけど、止めるわけにもいきませんしね。どうしたら良いか分からないね」  農事組合では他の組合と連携も視野に、新たな農地の管理方法を模索するということです。

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(2020/10/12)