キャンプ・登山の準備は銀座で 石井スポーツ、初心者にやさしい新店舗(NIKKEI STYLE)

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 「石井スポーツは以前から知っていましたが、少し立ち寄りにくいイメージがありました」  石井スポーツのマロニエゲート銀座店を訪れた30代の女性客はそう語る。「初めて知る商品が多く、見ていて楽しい」と話しながら、週末に使う予定のキャンプ用品をじっくりと選んでいた。  同店では石井スポーツとしては初めて、キャンプ用品を売り場の前面に打ち出した。銀座という立地もあって、来店客数の過半が女性で、家族連れの姿も目に付く。オープンから3カ月余りが経過したが、「これまでの店舗とは違う客層を取り込めている」(石井スポーツ)と手応えを感じている。  商品の陳列の仕方も、石井スポーツの従来店とは異なる。これまでは、登山靴やリュックサックなどの登山用品を所狭しと並べ、できるだけ多くの商品を陳列してきた。だがマロニエゲート銀座店では、手にとりやすさを重視して、よりゆったりとした売り場としている。  また石井スポーツの店舗では従来、「キャンプ用品はほとんど扱ってこなかった」という。だが今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、富士山の登山道が閉鎖されたほか、山小屋も営業期間を短縮したり、休業したりするケースが相次いだ。  外出自粛の動きは登山にも影響し、主力の登山用品の動きは鈍く、石井スポーツも例年と比べて苦戦を強いられたという。  その一方で、コロナ下でも比較的底堅く推移しているのがキャンプ用品だ。身近なスペースで、手軽に楽しめるレジャーとして人気を集めており、関連グッズも堅調だ。  こうしたコロナ下の需要の変化を踏まえて、9月に移転拡大した宇都宮駅前店では、キャンプ用品の取り扱いを以前よりも拡充。マロニエゲート銀座店で培ったノウハウを生かし、家族連れや女性客の来店につなげようとしている。  石井スポーツは19年4月にヨドバシホールディングス傘下に入った。グループのシナジー効果を追求するため、ヨドバシカメラの店舗やネット通販「ヨドバシ・ドット・コム」への出店を強化している。物流面の統合にも取り組み、グループの資源を活用して業績向上を図る考えだ。 (堺峻平) [日経MJ 2020年9月30日付]

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(2020/10/12)