ソフトB首位攻防戦を勝ち越すも…工藤監督“早すぎるムチ”で選手の息切れ心配(日刊ゲンダイDIGITAL)

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 意地でも勝つ――そんな指揮官の執念が垣間見えた。  11日、ソフトバンクは2位ロッテを3―0で破り、首位攻防戦を2勝1敗で勝ち越し。9日の敗戦ではゲーム差なしまで詰め寄られるも、再びその差を「2」と広げた。  注目は六回の継投だ。先発の和田は5回1安打無失点で降板。3点リードのこの場面、ソフトバンクの工藤監督が選んだのが「一人一殺」の継投策だ。泉、嘉弥真、高橋礼を1アウトごとに交代させ、六回を無失点で切り抜けた。  試合後、「まるで短期決戦のような戦い方でしたね」と問うインタビュアーに対し工藤監督は、「六回がひとつの肝だと思った」と、こう続けた。 「試合の流れを断ち切らなきゃいけなかった。和田くんが良かっただけに、そのあとが一番大事。すいません、(継投が)細かくなっちゃいました」  ソフトバンクは昨季からロッテに14勝28敗1分け。苦手意識を持っている以上、3点のリードでは安心できなかったのだろう。  工藤監督は短期決戦に強く、采配も非情と言われている。シーズン中から奮闘していた松田のスタメン落ちや、内川への代打など、チームに危機感を与えることで引き締めを図ってきた。  とはいえ、今季はまだ22試合も残っている。あまり早くムチを入れてしまうと選手の息切れが心配だ。  この日、試合を解説していた池田親興氏は「(今季4戦全敗と)苦手だった美馬に勝ったけど、(五回以降)打ち崩せなかったのがどうなるか」と言った。ソフトバンク打線は7回3失点で降板した美馬に、中押し、ダメ押しを阻まれたこともあり、苦手意識を払拭したとまでは言えまい。  ロッテとの直接対決は残り6試合。工藤監督はムチを片手に今後も選手を“追い続ける”のか。

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(2020/10/12)