日経平均24,000円台回復の期待も。米大統領選の混迷で方向感が掴みにくい展開(LIMO)

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2020年10月9日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より27円38銭安の23,619円69銭となりました。 前週は米トランプ大統領の新型コロナウイルス感染などを受け、米株、日本株ともに大きく値を下げました。しかし、先週に入ると5日にはトランプ氏が早くも退院すると伝わり、投資家の不安が後退。日経平均も週初から反発しました。 その後、トランプ氏が追加の経済対策などに言及すると米株が上昇。日本株も連れ高となり、8日・9日には一時23,700円台に乗せる場面もありました。 今週の動きはどうなるでしょうか。注目すべきはやはり米大統領選の行方です。トランプ氏のコロナ感染が発表された時点では、政府機能の不全、さらにはバイデン氏の勝利を予想する声が多数起こりました。バイデン氏は増税政策を掲げていることから、株が売られる展開となりました。 しかし、トランプ氏が早期に復帰したことで、また展開が読めなくなってきました。現状の世論調査ではバイデン氏有利とも言われていますが、自身のコロナからの復活を「強いアメリカ」になぞらえてアピールするトランプ氏の逆転もあり得ます。 9日の米株式相場は3日続伸し、ダウ工業株30種平均は前日比161ドル39セント高の28,586ドル90セントで終えました。9月2日以来ほぼ1カ月ぶりの高値となっています。日本株も週初から買われる展開になることが期待されます。 ただし足元で為替相場がやや円高方向に動いているため、輸出関連株などの値動きには注意が必要です。ちなみに、バイデン氏優位の場合には、円安・ドル高になると予想されています。いずれにしても、しばらくは方向感が出しにくい動きになりそうです。 今週15日には欧州連合(EU)首脳会議が開かれます。英国とEUの自由貿易協定(FTA)交渉の期限を迎えますが、交渉は難航。FTAで合意しなければ2021年1月から関税が復活するため、日系自動車メーカーの業績への影響も大きくなります。欧州は新型コロナでも再拡大が続いているため、注意が必要です。

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(2020/10/11)