織田信長と足利義昭、初対面なのに露呈した同床異夢。そして、藤吉郎がさばいていた〈若狭の鯖〉は重大な意味を持っていた!【麒麟がくる 満喫リポート】(サライ.jp)

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* * * ライターI(以下I):いよいよ足利義昭(演・滝藤賢一)が美濃・立政寺にやってきましたね。 編集者A(以下A):立政寺は岐阜城下に現在もある浄土宗のお寺です。『麒麟がくる』ゆかりの旅で岐阜城を訪れたら、ぜひ立ち寄っていただきたいです。 I:織田信長(演・染谷将太)が後に京都で常宿にしていた妙覚寺、本能寺ともに日蓮宗ですが、こちらは浄土宗なんですね。義昭はこの立政寺で信長と初めて対面したわけですが、大和の覚慶時代と比較しても表情がより武士らしくなってきました。 A:本当ですよね。自信が芽生えたかのような表情でした。しかし心は僧侶のまま。信長は〈公方様への忠義の証〉として甲冑や刀剣などのほかに銭1000貫を進上していました。〈これだけあれば、貧しい人々1万人が一カ月暮らせる〉という義昭の台詞がありました。これから供に上洛しようという時に、同床異夢であることを印象づけました。 I: 〈まるでわかっておられん〉と嘆く信長に対して、光秀(演・長谷川博己)が、〈29歳になるまで僧侶だったんだから、武士としては体も心も動かない〉というようなことを言って擁護していました。 A:私は、光秀の甘さが出ている発言だと思いました。同じように僧侶からくじ引きで将軍になった第6代義教は、将軍らしさを求めて強権をふるいました。第8代義政の弟・義視も僧侶から還俗して将軍後継者になりましたが、義政に実子(義尚)が生まれて後継者から外されたあとに担がれて、応仁の乱のきっかけになりました。 I:義教からみたら義昭は玄孫(孫の孫)にあたります。僧侶になっていたとはいえ、実家は将軍家なわけですから、還俗したら武士の棟梁らしく振舞うはずだということですね。 A:はい。今はまだ平和を望み、貧しい人々に思いを寄せていますが、この先どうなるかわかりません。でも権力を握れば人が変わっていくはずです。人間の性(さが)を印象づける形になるのではないでしょうか。 I:その光秀ですが、信長から仕官を求められて、またも断って将軍の側にいたい旨を表明しました。 A:私はこの場面を見て、義昭がキーマンとして最終盤まで登場すると確信しました。それが当たることを願います。

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(2020/10/11)