旭川実・田中「持ち味なくなる」V弾被弾に後悔なし(日刊スポーツ)

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<高校野球秋季北海道大会:北海1-0旭川実>◇11日◇決勝◇札幌円山 病魔に打ち勝った男が北海に10年ぶり秋王座を運んだ。0-0の8回2死、北海の3番江口聡一郎右翼手(2年)が、大会屈指の好投手、旭川実のエース田中楓基(2年)から右翼に先制&決勝ソロ本塁打を放った。 【写真】江口に先制の右越えソロ本塁打を浴びる旭川実・田中楓    ◇   ◇   ◇ 王者を決める舞台だからこそ、自分の力を試したかった。旭川実の田中楓に後悔はない。最速147キロを誇る右腕は磨いてきた直球を信じた。「狙ってきているのはわかったけど、そこで違う球でかわすと自分の持ち味がなくなる。勝負してやろう」。北海3番江口にソロを被弾した8回の1球。北口捕手から要求された外角低めに決まらず、高めに浮いた。 今大会3戦無失点の北海左腕、木村とのエース対決に「楽しみだった」。互いに100球を超える投手戦。8回の1点に泣いた田中楓は「投げ負けた。とても悔しい」。背番号1は責任を背負ったが、こうも言った。「意識した分、いつもより良く投げられた。すごく楽しかった。もっともっとやりたかった」。勝ち負け抜きに、胸が躍った。 7日の準々決勝函館大有斗戦後にチームから離れて旭川に戻った。コンディション調整が目的だったが、同日は2人の兄弟を祝った。6日は野球を始めたきっかけの兄琢真さん(20)、8日は稜真さん(旭川明星中2年)の14歳の誕生日。「俺も頑張るから、お前も頑張れよ」。11日は旭川大雪ボーイズ投手の稜真さんも全国につながる大会の決勝。2人で両親を全国に連れていく約束だった。 この日、稜真さんは最優秀選手に選ばれる活躍で全国を決めた。田中楓は誓う。「課題は大事な場面での制球。来年に向けて練習したい」。またすぐ訪れる夏に、約束をかなえるために。【浅水友輝】 ▽旭川実・岡本大輔監督(47=3年ぶり決勝で初優勝を逃す)「勝たせてやれなかったのはすごく悔しいし、申し訳ない。それだけ(北海の)木村くんは素晴らしい投手だった」 ▽旭川実・北口捕手(2年=8回2死からソロ本塁打を許す)「球数も多くてどうしても抜ける場面だったと思うけど、そこで浮かせないようにするのが捕手の仕事だった。申し訳ない」

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(2020/10/11)