芦田愛菜の主演映画「演技が適確だからこそ、彼女が意図していてないものを」(Lmaga.jp)

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──原作を手にされたのはいつでしたか? 『日日是好日』(18年)の撮影に入る前に、『日日是好日』のプロデューサーから手渡されました。主人公の、15歳の少女の心がゆらゆらと揺れているのが面白かったですね。 ──そのときはもう映画化される前提だったのでしょうか? いや、そうはっきり言われていたわけではなかったですが、プロデューサーから「読んでみて」って渡されたら、そういうこともあるかってことですから。読んで、映画化されるのなら自分がやりたいと思いました。 ──少女の心がゆらゆら揺れているのを撮りたいと・・・。 そうです。そこに惹かれました。 ──監督の最近の作品を振り返ると、『日日是好日』のあと、『タロウのバカ』(19年)と『Mother マザー』(20年)を撮られて本作になるわけですが、この2本は10代の少年の、家族や社会への揺れる思いが題材になっています。監督のなかにいまこの題材を撮っておきたいという気持ちがあるのでしょうか。 いや、このあたりの流れは偶然です。『タロウ~』の脚本はずいぶん前からあって、このタイミングで撮れたというだけで。『マザー』もかなり脚本が出来上がってからの参加でしたから。ただ、これまでもずっと社会の外側にいる人間を描いてきましたし、10代のまだ社会に染まる前の、社会の道徳に汚される前の自由さを持っている人間が好きで、興味はずっとあります。 ──映画化が決まった段階で、芦田愛菜さんの主演は決まっていたのですか? 決まってなかったです。脚本が出来上がって、さてどうするかって感じでした。オーディションで選ぼうという話もあったのですが、役柄から考えて、これは芦田さんだろうっていう思いがあって、ダメもとでオファーしてみようってことになったんです。そうしたら「やります」ってお返事をいただいて。 ──芦田さんの主演が決まったとき、監督はどう思われました? 前々作、前作と、まったく演技経験のない男の子を主演に映画を作ってきて、それはそれで面白かったんですが、今度は国民の誰もが知る、10代にして大女優の雰囲気がある人を主演に撮るのかって、その振れ幅を考えるとすごいなって、自分自身でも思いましたね(笑)。

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(2020/10/11)