豊島2冠が竜王戦最短52手で好発進「20手で終盤」(日刊スポーツ)

【リンク先抜粋】
豊島将之竜王(叡王=30)が竜王戦史上最短手数で勝ち、初防衛に向けて好スタートを切った。東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で、9日からの2日制で行われた将棋の第33期竜王戦7番勝負第1局は10日午後4時12分、わずか52手で挑戦者の羽生善治九段(50)を下した。 【写真】52手 竜王戦史上最短手数で敗れた羽生善治九段 これまでの最短は、21年前の第12期竜王戦(鈴木大介六段対藤井猛竜王=当時)第1局で藤井猛が勝った66手。タイトル戦では26年前の第63期棋聖戦(谷川浩司王将対羽生棋聖=当時)第4局で、谷川が49手で勝ったという最短記録がある。 初日から激しく駒がぶつかる展開から豊島が抜け出した。「20手くらいで終盤になる難しい将棋だった」と振り返る。先手羽生の矢倉模様に対し、序盤後手7三桂→後手6五桂と、右桂を繰り出す速攻で主導権を握る。封じ手直後には後手4五桂と、左桂も跳ねる。「読みの深さ」「構想力」が必要となるグッと凝縮された対局で、押し切った。 「豊島さんが一貫した研究手順で快勝した。羽生さんは封じ手の局面で先手2七同飛と歩を取るのではなく、先手3三角成と桂を取った方が良かった」。加藤一二三・九段(80)は解説した。 タイトル獲得通算100期を目指す羽生は、加藤九段が指摘した局面でどちらを指すか迷ったという。「いくつかの分岐での選択に問題があった。本譜の順はさえなかった」と反省する。最短手数敗戦には「最初から決戦模様で、こんな決着もあるかな」と分析した。 豊島は今年、名人こそ失ったが、叡王を奪取。先週5日の王将戦挑戦者決定リーグでも藤井聡太2冠(18)に逆転勝ちと、上り調子だ。このまま連勝するか? 50歳の挑戦者羽生が巻き返すか? 第2局は10月22、23日、名古屋市で開催される。【赤塚辰浩】

続きはこちら

(2020/10/11)