日本シリーズへのひそかな皮算用 主催者・NPBが固唾を飲んで見守る理由(夕刊フジ)

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 【江尻良文の快説・怪説】  9日から注目の首位ソフトバンク対追撃ロッテの首位攻防3連戦。激しいマッチレース展開中に、ロッテ選手が新型コロナウイルス感染のアクシデント。日本シリーズの主催者・日本野球機構(NPB)関係者が気が気ではないのには、もう一つワケがある。  昨年はソフトバンク対巨人という、実力、人気共に両リーグを代表するチームの黄金カード。2000年のONシリーズ以来、19年ぶりのホークスVSジャイアンツの対決として注目を集めた。  が、まさかのソフトバンク4連勝で決着。巨人・原監督は面目丸つぶれ。主催者のNPBは最悪の4試合決着で台所事情が火の車に終わっている。「4試合までは主に出場両チームの取り分になる。5試合以降がNPBのメイン収入として入ってくるのに…」と嘆いた。  今季は大独走でセ・リーグ連覇へ着々とマジックナンバー減らしの原巨人。巨人監督史上、長嶋監督、さらにV9川上監督超えと注目を一身に集めている原監督。  2度目の巨人監督だった12年、セ・リーグ球団監督として最後の日本一を奪回した再現が求められる。今季も自らの手で、V9巨人以来の4年連続日本一を目指すソフトバンクに雪辱しない限り、令和初の大監督の金看板に傷が付くだろう。  なにしろ昨年の日本シリーズで4連勝したソフトバンク・王球団会長から挑戦状。「今季は3年ぶりのリーグ優勝をして、もう一度巨人と日本シリーズを戦いたい」と、言われているのだ。  NPBにとってもソフトバンクと巨人の日本シリーズ再戦は願ったりかなったりだろう。今季も日本シリーズの大幅な収入増は厳しい見通しだからだ。  4万人以上収容の巨人の本拠地・東京ドームは、社会人野球の都市対抗が入っており、使用不可能。今年の巨人主催の日本シリーズは3万6000人台の京セラドーム。それだけに、3万人しか入らないロッテの本拠地・ZOZOマリンより4万人収容できるソフトバンクのペイペイドームは貴重な財源になる。  王球団会長が熱望する巨人との日本シリーズ再戦は、NPB関係者のひそかな熱い願いでもあるだろう。 (江尻良文)

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(2020/10/10)