異例の「相居玉終局」で竜王戦史上最短手数の52手で羽生善治九段が豊島将之竜王に敗れる 竜王戦第1局(スポーツ報知)

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 将棋の豊島将之竜王(30)=叡王=に羽生善治九段(50)が挑戦する第33期竜王戦7番勝負の第1局が10日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で9日から指し継がれ、後手の豊島竜王が52手で先勝した。  竜王戦7番勝負では1999年の藤井猛竜王対鈴木大介六段による7番勝負第1局の66手(後手の藤井竜王勝ち)が最短手数だったが、更新された。タイトル獲得通算100期を目指す羽生九段は黒星スタートとなった。  1日目の序盤から豊島竜王が超急戦を仕掛け、羽生九段も激しい順で応じた開幕局。互いに居玉(王将を初形の位置から動かさない状態)のまま戦い続ける異例の展開となったが、2日目の再開時から徐々に豊島竜王がリードを奪い、そのまま勝ち切った。互いの王将は結局動かないまま、極めて異例の「相居玉終局」となった。  局後の豊島竜王は「激しい戦いになり、難しい将棋だったのかなと思います。昼の休憩のあたりは手の調子はいいと思いましたけど、具体的にどう指すかは難しかった」と振り返った。短手数だったが「20手くらいで終盤になっていろいろ考えなくてはならず、短手数ですけど難しい将棋だったと思います」と濃密な激戦を振り返った。  羽生九段は「駒がぶつかった後、いくつかの分岐での選択に問題があったのかもしれません。本譜の順は冴えなかったです」と淡々。短手数での敗北となったが「最初から決戦になったので、そういう決着の付き方もあるかなとは思っていました。また気持ちを新たに次から頑張っていきたいです」と述べた。  先月27日に50歳になった羽生九段は史上4人目の50代挑戦者となった今シリーズで大偉業を狙う。一方、対藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=戦で6戦全勝と圧倒して話題になった豊島竜王は、自身初のタイトル防衛を目指す。  第2局は22~23日に名古屋市で行われる。

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(2020/10/10)