太陽探査機「ソーラー・オービター」が解き明かす謎:太陽内部から宇宙まで(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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太陽はさまざまな波長の光(電磁波)を出しています。私たちの目に見える可視光もその1種です。太陽が出す光のうち、赤外線や可視光についてはほぼ一定の量をいつも放出していますが、紫外線やX線は10倍から100倍、極端な場合は何千倍もその放出量が変化します。これらの変化の原因こそが太陽の磁場の活動によるものであり、ソーラー・オービターが注目するのも紫外線・X線の波長域になります。 太陽が電磁波によって地球にエネルギーを伝え、地球上のテクノロジーに影響を与えることは昔から知られていました。1850年、太陽の黒点の平均的な数に関連して地球のコンパスの針がドリフトすることが知られていましたが、なぜそうなるのかの説明はついていませんでした。当時の天文学者・数学者であったジョン・ハーシェルは太陽が磁気を帯びているに違いないということに頭を悩ませ、電気や磁気の実験をしていた化学者・物理学者のマイケル・ファラデーに「これまでに想像されたどんなものとも比較できないような大発見の寸前にいる」と伝えたそうです。その発見は正しく、現在では太陽が発する電磁波と地球との関係を研究する重要性はさらに増しています。ソーラー・オービターは太陽がどのように磁場を作り出し宇宙に伝えているのか、そしてその変化の源についてこれまでにないほど詳しい探査を行おうとしています。

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(2020/10/10)