【FC東京】目指すべきはカップ3冠だが、そう簡単なミッションでは…。長谷川監督は理想と現実にどう折り合いをつけるか(SOCCER DIGEST Web)

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 10月10日のG大阪戦後(0-1で敗戦)、長谷川監督は比較的落ち着いた表情でこう述べた。 「選手はよく戦ってくれました。内容的にも悪い展開ではなかった。今日は運がなかったなと思います。あのPKについては確かに手に当たっていたので。ただ、故意ではないし、やはり運がなかったと」  雨でぬかるんだピッチで、パスもドリブルも止まってしまう。なかなか攻撃を展開しにくい状況下で、1本のPKで勝負が決まる。圧倒的に攻め込まれたわけではなく、内容的には互角だっただけに「運がなかった」との長谷川監督のコメントは頷ける部分がある。  リーグ3位のC大阪が名古屋に0-1で敗れたため、FC東京はG大阪に敗れながらも24試合消化段階で2位をキープしている。ただ、J1で6連勝を飾った4位・G大阪との勝点差はわずかに3。しかも、そのG大阪より消化試合が3つも多いのだ。そう考えると、G大阪戦での黒星は痛恨に映る。  なぜ、痛恨なのか。「こういうシーズンだからこそ勝負にこだわりたい」という長谷川監督の言葉の鵜呑みにすれば、できればリーグ2位を死守して天皇杯の出場権を獲得したいからだ。特別ルールでJ1リーグの上位2チームが準決勝から参戦する天皇杯は、優勝できる可能性が他のコンペティションよりおそらく高い。だからこそこのチャンスを逃す手はないのだ。    ここからFC東京がリーグ首位の川崎を逆転するというのは現実的な話ではない(勝点で10以上離されている)。ならば今季彼らが目指すべきはカップ3冠。せっかくルヴァンカップで決勝まで勝ち残ったのだから、まず柏とのファイナルを制したい。そのうえでACLでも勝ち上がり、天皇杯でも栄冠を目指すというのが今考え得る、ベストなシナリオだろう。  もっとも、それが簡単なミッションではないことは長谷川監督も十分に承知しているはずだ。タイトなスケジュールが続くなか、理想と現実にどう折り合いをつけるか。“三兎を追う者は一兎をも得ず”という最悪の展開も十分にあり得る。文字通り総合力が試されるシーズン後半戦で指揮官はどのような采配を見せてくれるのか、楽しみだ。 構成●サッカーダイジェスト編集部

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(2020/10/10)