アメフト界初女性監督の関西外大が初公式戦逆転勝利(日刊スポーツ)
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<関西学生アメリカンフットボール:関西外大13-9流通科学大>◇10日◇神戸王子スタジアム
【別カット】試合後取材に答える沢木監督
アメフト界初の女性監督である関西外大(4部)の沢木由衣監督(29)が、初の公式戦を逆転勝利で飾った。
「めちゃくちゃホッとした。試合が近づくにつれて、プレッシャーを感じていた。昨日は眠れなかった。一緒に戦って、気持ちが入った」と勝利の余韻に浸った。
0-9の第4クオーター(Q)、WR三上海人(3年)がこの日初めてのTDを決めると、残り時間1分過ぎに、WR朝倉理央(2年)がエンドゾーンに飛び込んだ。沢木監督は「諦めずに最後まで取り組んでくれたことが、結果として出たことがよかった」と語った。
2月に監督就任。今季の目標を3部昇格と掲げた。選手経験がなく、技術的なことは教えられないことから、悩んだこともあった。考えた末に、効率的な練習法や、マネジャーを務める社会人チームとの合同練習を企画するなど、自分にしかできないことで貢献した。
LB廣岡陸主将(4年)は「今コミュニケーションが取りやすい。女性というより、沢木監督だから社会人とつながって、チームの底上げにつながった」と話し、選手は「由衣さん」と親しみを込めて呼んでいることを明かした。
就任から8カ月。今季は入替戦が行われず、公式戦であっても順位はつかない。3部昇格は来季以降に持ち越されたが、初陣を飾った指揮官は「今日の良いところ、悪いところを洗い出して、次の試合に取り組む」と次戦を見据えた。【南谷竜則】