出産、子育て“支援”再開 北松佐々町・ぽっかぽか「気軽に相談して」(長崎新聞)

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 長崎県北松佐々町子育て世代支援センター「ぽっかぽか」が、町内在住の妊婦全員を対象に保健師が戸別訪問する事業に初めて取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で不安を抱える妊婦もいる中、顔の見える環境を積極的につくり、安心して出産・子育てをしてもらう狙い。  妊娠9カ月目の貞方佳菜恵さん(33)宅の訪問に、記者も同行した。「(お腹が)大きくなったね!」。保健師の相良綾乃さん(36)らが貞方さんにうれしそうに声を掛けた。  貞方さんは今年4月、結婚を機に北海道から同町に移住。新型コロナの影響で、里帰り出産や、北海道に住む母親の支援を受けるのが難しく、町内の知り合いも少ない。初めての出産に不安を抱えていたが、同センターで母子健康手帳を交付された時に訪問事業を知った。「ぜひお願いします」。貞方さんは職員にそう伝えた。  この日は相良さんらから体調などを聞かれ、約1時間半ほど会話を楽しんだ。出産予定日は11月上旬。貞方さんは「熱心で話しやすい。『1人で産むのではないんだ』と心強く思っている」と穏やかな笑顔で話した。 ◆  「ぽっかぽか」は今年4月、町健康相談センター内に設立。町はこれまで生後2カ月前後に戸別訪問し、母子の体調などを把握する「赤ちゃん訪問」を実施していたが、妊婦にも対象を拡大。妊娠期から産後まで切れ目のない支援を図ることにした。  全妊婦を対象にした戸別訪問は県内の自治体では珍しい。同町は「ぽっかぽか」開設に先立ち、昨年12月から試行的に開始。4月に本格スタートした。保健師4人が妊娠9カ月ごろをめどに訪問。必要に応じて複数回訪れることも。「友達がいない」「誰に相談したらいいか分からない」など切実な悩みが寄せられた。緊急事態宣言の期間中は訪問を中止し、電話で体調を把握。解除後の6月ごろから再開した。対象者はこれまでで約70人に上る。  訪問事業のほか、子育ての相談にも応じる。保健師の相良さんは「ささいなことでも気軽に相談してほしい」と話している。問い合わせは(電0956・63・5800)。

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(2020/10/10)