夫が《性犯罪》で逮捕、ある日突然「犯罪者の家族」になった妻たちの苦悩と生きる道(週刊女性PRIME)

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「強制わいせつ3件、住居侵入も……。まだ、余罪はあるとみています。常習犯ですね」  翌日、夫が逮捕されたという連絡を受け、仁美は警察署にいた。夫は早朝や夜間に、ひとりで歩いている女性の後をつけ、抱き着いたり、身体を触って逃げるといった痴漢行為を繰り返していたのだった。    まさか、あの人が……。伝えられる事実のすべてが、仁美には想像もできないことだった。 「セックスレスでしたか?」  男性の警察官から唐突に立ち入った質問をされ、仁美は恥ずかしさで顔を上げることができなかった。 「子どもが生まれてからはずっと、夫婦生活はありませんでした」  仁美と夫は職場で知り合い結婚。仁美は結婚を機に退職し、二人の子どもが生まれた。夫は穏やかで真面目な性格。交際していたころから浮気の心配などしたことがなかった。夫婦生活が途絶えていたからといって、仲が悪かったわけではない。  子どもが生まれ、自然と求め合うことがなくなっていた。平凡だが幸せな日々を送ってきたはずなのに、夫はなぜ破廉恥な行為に手を染めてしまったのか……。

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(2020/10/10)