アルメニアとアゼルバイジャンが一時停戦に合意 ロシアの仲介で(BBC News)

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係争地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐって戦闘中のアルメニアとアゼルバイジャンが10日、一時停戦に合意した。モスクワにおける10時間にわたる協議の末、仲介役を務めていたロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相が、午前3時(日本時間午前9時)ごろに発表した。 ラヴロフ外相は、両国はこれから「実質的」な中身の協議を始めるとしている。 戦闘が9月27日に始まって以降、双方の死者はこれまでに300人を超え、数千人が家を追われている。 合意によると、戦闘は現地時間10日正午(日本時間同日午後5時)に停止される予定。停戦中に捕虜の交換や遺体回収作業などが行われるという。 両国が領有権を主張するナゴルノ・カラバフ地域は、国際的にはアゼルバイジャンの一部と認められているが、アルメニア系住民が実効支配している。 ロシアはアルメニアに軍事施設を置いており、両国は旧ソ連国の軍事協約、集団安全保障条約(CSTO)に加盟している。 一方で、ロシア派CSTOには非加盟のアゼルバイジャンとも良好な関係を築いている。 ■現在の状況は?  アルメニアの防衛省は9日、この日はモスクワで協議が続いているにもかかわらず、一日中戦闘が続いたと発表した。 前日の8日には、アゼルバイジャン軍がナゴルノ・カラバフ地域にある歴史的なキリスト教の大聖堂を砲撃したと非難。公開された画像では、シュシャ(アルメニア語ではシュシ)にある聖救世主大聖堂に大きな損害が出ている。 一方アゼルバイジャンは、第2の都市ギャンジャがアルメニア軍に砲撃され、少なくとも市民1人が亡くなったと発表した。 アルメニアのニコル・パシニャン首相はBBCの取材に対し、ナゴルノ・カラバフ地域で「ジェノサイド(集団虐殺)」の危険性があると警告。同地域は「アルメニアであり、アルメニア人の土地だ」と述べた。 今回の戦闘により、ナゴルノ・カラバフ地域の住民7万人のうち、約半数が家を追われて避難しているという。 同地域の中心都市ステパナケルトは数日にわたって攻撃を受けおり、住民は地下室などに隠れている。また、同市の大部分は停電に見舞われた。 旧ソビエト連邦を構成していた両国は、ナゴルノ・カラバフ地域をめぐって1988~1994年に戦争となった。停戦に合意したが、問題の解決には至っていない。 今回の戦闘は、1994年の停戦以降で最悪のものとなってい

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(2020/10/10)