大河「麒麟がくる」 長谷川博己の酒席場面の真相(スポニチアネックス)

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 【牧 元一の孤人焦点】明智光秀(長谷川博己)は酒に酔っていたのか、それとも、酔ったフリをしていたのか?4日のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放送後、ネット上などで議論になった。  一乗谷の朝倉館に一門が集まった酒席の場面。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)が上洛(じょうらく)すべきかどうかの話し合いになった。義景は光秀に「ありていに申すがいい。きょうは無礼講じゃ」と本音を要求。光秀は酔いが回った様子で「義景さまがそのつもりでも、皆が動かなければ、いくさになりません。上洛して、いくさをする…?論外かと!」と冷笑をまじえながら断言した。上洛否定派の朝倉景鏡(手塚とおる)は喜色あらわ。上洛推進派の三淵藤英(谷原章介)はぶぜんとした表情を見せた。  さて、この場面。光秀は酔った勢いでつい本音を漏らしたのか、それとも、酔ったフリをして戦略的発言をしたのか。光秀は初回放送で、松永久秀(吉田鋼太郎)を相手に痛飲して深酔いしたこともあり、ネット上などに「光秀の酒癖の悪さがまた出た」との見方が散見された。  演出の深川貴志氏はこう語る。「リハーサルの前、長谷川さんから『けっこう酔って話そうと思います』という提案があった。その芝居をリハーサルで見せてもらうと、すごく良かった」。ならば、本当に酔っていたのか?  深川氏はこう続ける。「光秀は義景、景鏡の会話をしっかりと聞き、顔を見つめて考えていた。私は酔ったフリをしたと思っている。あの場面で光秀は全くウソを言っていない。その正直な意見は、一見、景鏡らの側に立っているようだが、実は義景を奮い立たせているように感じた。義景に上洛を促すためにとった作戦だったのではないか」。つまり、酔ったフリだ。  長谷川が「酔った演技」をしたのか、「酔ったフリの演技」をしたのかは明かしていない。しかし、あの場面の次の場面を見れば、結論は見えてくる。光秀は一門が集まる酒席を離れ、伊呂波太夫(尾野真千子)と会話するが、酔った様子は全くなかった。前の場面で酔っていたのなら、ほとんど時間が経過していない次の場面で、しらふだったら整合性を欠くことになる。  考えてみれば、酔った演技と酔ったフリの演技は紙一重だ。視聴者がすぐに、酔ったフリをしていると分かってしまう演技をすれば、物語の緊張感を損なうことになる。  そもそも酔った演技自体が難しい。人の酔い方は

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(2020/10/10)