【本格オフローダー対決】ディフェンダー x Gクラス x ラングラー オンとオフの1番は 前編(AUTOCAR JAPAN)

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text:Matt Saunders(マット・ソーンダース) translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)   夏の熱い風に、地面から砂埃が舞う。谷間に溜まっていた水はゆっくりと蒸発し、ひび割れた固い泥が姿を見せた。 【写真】ディフェンダー ラングラー Gクラス (135枚) 砂混じりの風になびきながら、わずかな緑が日陰を作る。気温は31度を超えた。田園の広がる、英国中部のレスターシャー州。今日は、殺伐とした雰囲気が漂っている。 筆者の目の前には、起伏の激しいオフロードが広がる。アスファルト舗装はまったくない。ゴツゴツとした岩が露出した地面を受け入れられるのは、有能な四輪駆動モデルだけだろう。 今回は、地球上で最も過酷な状況に対応できる、本格的なオフローダーのベストを選びにやって来た。 覇権を争う1台は、新しいランドローバー・ディフェンダー。対するのはジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンとメルセデス・ベンツGクラス。これ以上にタフなトリオは、揃えようがないと思う。 AUTOCARの読者ならご存知かとは思うが、この3台は新世代へと生まれ変わっている。特にディフェンダーは、新しいモノコックボディを採用。ラダーフレーム・シャシーやリジッドアスクル、やや狭い車内は、過去のものとなった。 どんな進化を得ているのか、興味深いポイントだ。オフロードでの評価は後半にお伝えするとして、まず先にオンロードと、日常的な利用環境での違いを確かめたい。

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(2020/10/10)