「そんなバナナ」東大阪で実った(産経新聞)

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 大阪府東大阪市の花園ラグビー場に近い住宅街の一角にある農園に植えられたバナナの木に、初めての実がついた。地球温暖化が進んでいることを確かめようと始めた栽培。農園主の松原功典(こうすけ)さん(87)は、実が熟れるのを楽しみにする一方で、温暖化に歯止めがかからないことを懸念している。  松原さんが、バナナを植えたのは昨年3月。園芸商品を取り扱う会社から高さ50~60センチの苗を購入し、約1年半かけて育ててきた。バナナの木は平均気温が15度未満になると成長が止まるとされるため、苗をビニールで囲って“熱帯”に近い環境をつくり、水や肥料をやるなどして、実がなるのを楽しみにしてきた。  バナナの実を確認したのは、栽培開始から約1年半がたった9月下旬ごろ。松原さんの身長の3、4倍まで育った木の上の方に、人間の指よりやや大きいサイズの実が姿を見せた。  気象庁によると、今年8月の近畿地方は、観測史上最も暑い夏。こうした気象条件も、松原さんのバナナ栽培に“追い風”になったとみられる。  ラグビーボールのような楕円(だえん)形のスイカを栽培していることでも知られる松原さん。「健康のために毎日バナナを1本食べている」とのことで、今回のバナナ栽培は「地球温暖化が進んでいると思うので、実証したいと思って。東大阪でバナナができるかを試してみた」との理由で挑戦した。  自身も思わなかったほどの早さで成功したバナナ栽培。「霜が降りる11月ごろまでに収穫して、自分で食べられたら最高」と目を細める松原さんだが、地球温暖化の進行を証明した形になったことには複雑な思いがある。「先進国など世界各国がもっと真剣に取り組まなければ、地球がダメになる」と警鐘を鳴らす。  初の収穫かもしれない東大阪産のバナナだが、収穫量は未定。松原さんは今のところ、市場などへの出荷は考えていない。

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(2020/10/09)