平和賞の国連食糧機関 コロナで饑餓急増に警鐘(産経新聞)

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 【パリ=三井美奈】世界食糧計画(WFP)へのノーベル平和賞授賞は、気候変動や紛争で飢餓人口が増えていることに、ノーベル賞委員会が警鐘を鳴らしたものだ。WFPは今年、世界的な新型コロナウイルス流行が「食料事情を悪化させる」とも訴えていた。  WFPのデビッド・ビーズリー事務局長は9日、ツイッターに喜びの動画を投稿した。「驚いて絶句したよ。WFPのみんなの努力が評価された。戦争や気候変動など、非常に難しい現場で活動してきた」と述べ、職員をたたえた。  国連機関は過去にもノーベル平和賞を受賞してきた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR、1954年と81年)、国連児童基金(UNICEF、65年)、国際労働機関(ILO、69年)に続き、88年には国連平和維持活動が受賞。2001年には国連と当時のアナン事務総長がダブル受賞した。  ビーズリー事務局長は米国人で、共和党出身のサウスカロライナ州元知事。6月には新型コロナの流行を受け、「支援対象国での飢餓人口は今年末には、2億7千万に達する可能性がある。流行前より82%増えることになる」と世界に訴えた。医療インフラが脆(ぜい)弱(じゃく)なアフリカで流行が広がれば、備蓄不足で食料価格が高騰する懸念があるとして各国に支援を呼び掛けた。  WFPは紛争地への支援も活発だ。内戦が続く中東のシリア、イエメンで食料援助を行い、アジアではバングラデシュでミャンマーから逃れた少数民族ロヒンギャの難民を支援。北朝鮮でも1995年以降、活動を続けてきた。2030年までに「飢餓人口ゼロ」とする目標を掲げる。  日本政府からWFPへの拠出金は昨年、1億5700万ドル(約165億円)で世界10位。WFPには約50人の日本人職員がおり、横浜市に代表事務所がある。

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(2020/10/09)