100万円かけてフェラーリ本社の“お墨付き”をもらう理由と本音とは?(連載:29歳、フェラーリを買う)(GQ JAPAN)

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最近、「なぜフェラーリ・クラシケを取得するのでしょうか?」「鑑定書をもらうために100万円というのはもったいないのでは?」と、よく訊かれる。 フェラーリ・クラシケを知らない向きに話すと、フェラーリ社の公式認証プログラムだ。対象は生産から20年以上経過したモデル。オリジナル状態を保っている車両に対し、フェラーリ社が有償で鑑定書を発行する。鑑定は日本のフェラーリ正規ディーラーが代行するので、わざわざイタリア本社に持ち込む必要はない。 つまり、フェラーリ社が“このフェラーリはホンモノだよ”と、お墨付きをあたえるのみ。フェラーリ・クラシケを取得したからといって、愛車の価値がどれほど高まるのかはわからない。 そもそも筆者の場合、いくつかのパーツを純正品に戻す作業費が発生するため、通常よりプラス30万円ほど余計にかかる。くわえて、ほかにも純正に戻さなくてはいけないパーツが発生した場合、より費用が嵩む。はたして、100万円以内に収まるかもわからなかった。 たしかに、フェラーリ・クラシケを取得した個体とそうではない個体とでは、中古市場での価値が異なる。取得した個体のほうが、販売価格は高くなるようだ。が、具体的にどれほど高くなるのかは明確なデータがないらしい。 もし360モデナを売却するとき、フェラーリ・クラシケ取得費用分がそのまま下取り価格に反映されれば嬉しいが、期待するのは危うい。 それでは、なぜフェラーリ・クラシケを取得するのか? 結論から申し上げると、“興味本位”である。そもそも、ちょっと古い中古フェラーリの場合、オリジナル状態を維持している個体が少ない。足まわりやマフラーなどに手がくわえられてしまっているのだ。 手がくわえられていたとしても純正品があれば、元に戻せば良いだけなのでそれほど難しい話ではない。が、もしなければ揃えなければならず大変になる。たとえばダンパーは、4本で100万円近く要するようだ。 ボクの360モデナは、ほぼオリジナル状態だったし、換装されていたサスペンションも純正品が残っていた。それゆえ、フェラーリ・クラシケを取得しやすい個体であるのだ。「だったら、記念に取得してみよう!」と、思ったのだ。元はとれなくても、多少は売却時に価値が反映されるだろうから大赤字にならずに済みそうだし……。 くわえて、実際にフェラーリ・クラシケを取得した人のエ

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(2020/10/09)