コロナから選手守れ 競技新スタイル、各団体が大会で試行錯誤(産経新聞)

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 来夏に延期された東京五輪・パラリンピックに向け、各競技団体が大会や試合を通じて、「アスリートファースト」(選手第一)の新型コロナウイルス対策を次々に試している。各団体は競技ごとの特性を踏まえた、感染予防のためのガイドラインを策定。選手らの感想を取り入れ、試合運営の改善化に努めている。各競技団体が蓄積した感染予防対策は、ウィズコロナの五輪パラ本番でも取り入れられる可能性がある。  今月4日、東京五輪では柔道や空手の会場となる日本武道館(東京都千代田区)。改修後初の大会となる空手の関東大学選手権が開催された。組手の試合では選手らが、高校生以下に義務付けられている、頭部をすっぽり覆う防具「メンホー」を装着して試合に出場した。  全日本空手道連盟はガイドラインを改定してこの大会に臨んだ。防具には口元部分にある穴をシールドでふさぐマウスシールドが装着されていた。関係団体の調査でこのマウスシールドを装着すれば、飛沫(ひまつ)拡散を98%抑えられることがわかり、この防具をコロナ対策に応用したのである。  連盟は当初、選手らに大きな声を上げる「気合」について、感染予防のため行わないよう求めていたが、選手らから「やりにくい」との声が相次いでいた。  この防具により、大会では選手らの気合が復活。笹川善弘副会長は「数値に基づいた初めての取り組みということで、世界連盟からも興味を持ってもらっている」と手応えを口にする。世界規模で防具の効果が認められれば、来年の五輪本番でも用いられる可能性も出てきた。  各競技団体はプロ野球やJリーグの先行事例などを参考にしながらスポーツイベント再開に向け、各種目の特性に応じたガイドラインを策定している。コロナ禍で一時期、大会中止が相次いだが、夏になって再開の動きが活発化。各競技団体はこのガイドラインを実践し、試行錯誤する段階に入っている。  9月下旬、高崎アリーナ(群馬県高崎市)で行われた体操の全日本シニア選手権。大会では出場選手らを1カ所に集め、間隔を空けてそれぞれが座る椅子を配置する「待機席」を設ける対応をとった。  これまで、選手らは鉄棒やあん馬などの種目に臨む際にそれぞれの器具のそばまで移動して、共有の椅子に座る形を取っていたが、「待機席」方式で、選手の密解消を実現した。  一方、先月、都内で行われたフェンシングの全日本選手権では

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(2020/10/09)