ワールドマスターズ延期へ 関西財界、「安全」最優先(産経新聞)

【リンク先抜粋】
 WMG組織委員会の試算によると、大会開催で約1500億円の経済効果が見込めるため、一部の自治体からは「予定通りに開催するべきだ」との声も上がっていた。だが、開催を強行し新型コロナウイルスの感染が再拡大すれば、経済などへ回復不能のダメージを与えかねない。今回、延期への調整が始まった背景には、感染防止を最優先に考える関西財界の強い意向があった。(黒川信雄)  WMGは関西財界が発案し、西日本の8府県などで構成する関西広域連合が誘致を主導した。平成25年11月、関西での開催が決定。財界は組織委の主要メンバーとなっている。  財界にはWMGの開催を通じ、スポーツ関連ビジネスを発展させると同時に、急増していたインバウンド(訪日外国人客)を関西に引き込む呼び水にしたい思惑もあった。  だが、新型コロナで目算が狂った。  「五輪と異なりWMGの参加者は一般人。行動の管理ができず、感染予防策が徹底できない。五輪前に新型コロナの再拡大を招くわけにはいかない」。財界関係者は、開催延期へと舵を切った思いをこう語る。  加えて、本来は今夏予定されていた東京五輪後にWMGを開催し、「五輪でスポーツに関心を持った国内外の一般市民を、WMGに呼び込みたかった」(大会関係者)が、五輪は来年5月のWMG後の来夏へ延期された。  五輪の新しい開催時期がWMGの来年5月に近く、WMGはボランティアスタッフや審判の招集が五輪に取られ、運営が難しくなるとの懸念もあった。  延期が決まっても、新型コロナの感染懸念から、参加希望者が低迷する可能性は少なくない。組織委は引き続き、新たな感染対策を検討するなど対応に追われそうだ。

続きはこちら

(2020/10/09)